講座(大学の英語教育)

新英語教育研究会と言う会が47回目の全国大会を大分県で今年8月に開きました。私はその「新英研講座]の中の[大学での授業]という講座のレポーターをしました。6年間日本福祉大学に非常勤講師として授業をしていたまとめのような報告です。6年間を振り返る良い機会を与えていただいたと思っています。そして思ったのは中学校でも感じた事ですが、子供たちと心を通わせる事が先ず第一に肝心な事だと言う事です。そしてそのためにはどんな教材を準備するかにかかっていると思います。 

私は「visas for 6,000 Lives」と「Nana’s suitcase」を使いました。そして授業形式を訳読ではなく「小先生方式]で行いました。学生を3人くらいのグループに分け、そのグループが与えられた教材の一部を他の学生たちの前に立って授業をするという形式です。詳しくお聞きになられたい方はぜひメールにてお尋ねくださいね。

次はそのときのレジメです。


1.

はじめに (ある大学であったこと)

英語の授業を民間の会話学校に丸投げしたら、学生の英語力が落ちたという出来事の紹介です。


2. 大学の英語教育の目的について(グループで話し合う

参加された方は高校・大学の先生方や大学生が多かったので、率直に話し合ってもらいました。


3. 私の授業から(一般教養科目で英文を読み取る力をつける授業)

1) 学生の声から

英語は(というか勉強が)得意ではないので良い思い出はないです。だから大学で頑張ってよい思い出が出来るくらい英語ができるようになりたいです。

悪い思い出しかありません。中学校ははじめ簡単だから勉強しなくていいと思い、2〜3年手を抜いてしまいました。高校は工業科のせいで専門教科に集中され英語は週1,2回で簡単な教科書だったので英語レベルが中学1〜2年レベルで困っています。

小学校でワープロのローマ字打ちを覚えた。小3にはアルファベットを覚えた。中学で良い先生に巡り会え、基礎学力(英語の)はたぶん今でも衰えていない。高校2の時実用英検準2級合格、高3商業英検1級合格。高校では英1,2、Readingを習っていた


2) 年間を通した「小先生」方式の授業 をしたのはなぜか  

学生同士の人間的結びつきを深め、学び合いや磨き合いのある授業を目指す

演習テーマである「平和」について調べ、考えさせたい

英語の苦手意識の克服

訳読式授業の打破

3) 教材を選ぶ視点 として抑えたい事

国際連帯や人道主義への理解が出来る

内容があり、しかも良い英文で英語力を向上させることができる

学んだ事を発展させることができる


4) “Visas for 6,000 Lives”を扱った授業 (2006年度)資料というのは授業で使ったプリントです。御希望の方はお申し出ください。お分けします。 

「六千人の命を救った命令違反」(NHK「その時歴史が動いた」)感想 (資料1-P.3)

Teaching Plan   (資料2-P.4)

「Original」の取り組み   (資料3-P.5)

学生達の活動紹介 教科通信より  (資料4,5,6-P.6~11)

教師の戦争体験を聞いた学生たち   (資料7-P.12~13)

教師が使用した資料の一部紹介   (資料8,9-P.14~16)

下記の内容についてレポート提出をし、presentationも行う。(資料10-P.17~18)

a. About Mr. Sugihara Chiune, b. About Dr. Sylvia Smoller, c. About Peace

What I have learned from Sugihara (Miyake Hitomi)

The World Mr. Sugihara Wished for (Yamagiwa Suguru)


5) Hana’s Suitcase を扱った授業 (2005年度)

「Hana’s Suitcase」(NHK BS 「Hana’s Suitcase」)感想 (資料11-P.19~22)

「Original」の取り組み   (資料12,13-P.23~24)

学生達の活動紹介  (資料14,15-P.25~26)

教師の戦争体験を聞いた学生たち  (資料17-P.27~28)

George Brady への手紙 (Ichikawa Akira)  (資料18-P.29)

下記のことをまとめとしてレポート提出させると共にpresentationも行ったがその中の2.の部分の英文である。

a. To Japanese Readers written by George Brady の自分なりの訳文

b. George Brady への手紙

c. 石岡さんへの手紙

d. この一年間で平和について学んだ事


4) 授業で心がけたこと

授業に入る前に予備知識、興味・関心を深める

映像により導入 感想・意見交換・My commentで思いの交流を図る

学生の学びを交流する

自分の考えを持たない、周りを気にして言わない学生がいるので、授業に感想を書かせ、次週に教科通信として発行する

授業評価の観点を学生と共に決め、一人ひとりが評価する

小先生が失敗しない手立てを講じる

標準的な授業形態を示し、それを元にオリジナルを加える事を勧める

マンネリ化しないように各グループの個性が出せるように仕組む

授業内容を深めるために3つのキーワードを決め、その解説をしたプリントを授業中に配布させる

つぶやき、意見、感想、質問を大切にする

小先生に慣れてくると自然に生まれるこういうことを皆で気づき、高く評価し、意識づける

学生の力で授業の質を高めていく

教科通信を読むことで、次はどんな授業をすればよいか自主的に考えるようになる

教師も授業評価を毎時間行う

励ましと次時への指針となる事を教科通信に書き、さらに授業中に補足説明をする

全員のプレゼンテーションを行う

授業は教師の自己表現(戦争体験を含めて)


4. まとめの討論

英語力がなくても感性や認識力はしっかり持っている。それに見合った教材と授業形式を用意する必要があるという話しが出されました。








copyright (C) 2002-2010 All rights reserved terakoya edasan